これは私が今日体験した話。
たまたま浅草寺を歩いていると、手足を振り回す男性がいた。
まさかと思い覗いてみると、靴が散乱し地面には女性が座り込み「殺される」と叫んでいた。
関係は夫婦。
周りは女性が多く、皆見ているだけ。
なんの疑問もためらいもなく、私はその男の前に立ちはだかった。
「ちょっと、やめませんか?」
私はプロレスラー。
こちらが手を出したら負け。とにかくずぶ濡れになりながら泥まみれになりながら体ひとつで女性の盾になり男に立ちはだかり警察官が来るのを待った。
交番がある場所はわかっていたけど、私が立ち去って交番に向かったらまたこの男は女性を殴る蹴るするだろうから待つだけ。
場所はわかりづらく私以外にも何人も通報者がいたらしい。
女性に私は「もう大丈夫。私はプロレスラーだから。」と言ったら笑みを浮かべた。
そしてさらに言った。
「こういうDVから逃げる方法はいくらでもお巡りさんが知っている。助けを求めたら今助かるから、もう自分を傷つける場所にいるのはやめよう。頑張ろう。」
て。
でも、彼女は私の言葉に答えてくれなかった。
気持ちが伝わらなかったのと、今までの怖さで涙が出た。
どんなことがあってもいい。
いつまでも立ち直らないのは自分のせい。
人のせいじゃない。
全て自分のせい。
しかし、他の通報者も警察官のもとに駆けつけた際私にいった。
「あなた、すごいですね。」
笑顔で答えてあげた。
「私、プロレスラーですから!」って。
プロレスラーは強い。
そうでないと!
しかし最後に警察官さんに「助かりました、ありがとうございました。」と言われ、名前、住所、職業を言った。
「僧侶とプロレスラーです。」って。
警察官さんにも笑みが戻った。
しかし、人が殴られていても止めにかいかない集団の心理、恐ろしくも悲しくなった。
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私はプロレスラー
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